喜多「ひとりちゃんの家に泊まれるのずっと楽しみにしてたわっ!」ひとり「あ、すみません…その件…やっぱなしで…」

喜多「ひとりちゃんの家に泊まれるのずっと楽しみにしてたわっ!」ひとり「あ、すみません…その件…やっぱなしで…」
1: 2025/06/29(日) 04:22:49.873 ID:t/kkxrqbM
喜多「え?どうしたの?」

ひとり(彼氏が来ることになったからなんて言ったらクズバンドマン扱いされるだろうし…体調が悪いことにして乗り切ろう…)

ひとり「じ、実は…体調が悪くて…もしウイルスとかだと移しちゃうじゃないですか…」

喜多「あらそうなのね…でもそれなら仕方ないわ…ひとりちゃん!また今度の機会にお泊まり会しましょうね!それじゃあまたね!身体早く良くしてね!日曜はスタ練あるからそれまでに治してね!」

2: 2025/06/29(日) 04:23:43.972 ID:t/kkxrqbM
ひとり(うう…私はこんな良い子に嘘を…)

ひとり(で、でも久しぶりに彼氏に会えるってなると緊張してきた…前に会ったの1ヶ月前だし…顔覚えてくれてるかな……いや、でもあっちから告白しておいてそれはないだろうし……)

ひとり(ごめんなさい喜多ちゃん…私…特段好きでもない彼氏と会うためにそっちを優先して友達の誘いを断るなんて…)

3: 2025/06/29(日) 04:25:31.350 ID:t/kkxrqbM
喜多(知ってるのよひとりちゃん…あなたが嘘をついてるのを…何故なら…)

??「おー!わりぃわりぃ…待たせちゃった?郁代。」

喜多「もう!下の名前で呼ばないでってばー!」

彼氏「いやーでも彼氏なのに苗字呼びなのも変じゃね?」

喜多「もう!いじわる!それで今日やって欲しいことなんだけど…」

喜多(この人は表向きはひとりちゃんの彼氏…でも本当は私の彼氏なの…)

4: 2025/06/29(日) 04:26:23.271 ID:t/kkxrqbM
喜多(ひとりちゃんが青春にコンプレックスを抱いていたのは知っていた…)

喜多(でもコンプレックスって憧れみたいなものじゃない?せっかくキラキラの青春JK時代に彼氏が1回もできなかったなんて可哀想…だから私が彼に頼んでひとりちゃんの彼氏役を演じるように頼んだの…)

5: 2025/06/29(日) 04:27:35.522 ID:t/kkxrqbM
喜多(というのは彼氏に話した表向きの理由…本当は私は彼氏という存在を通じて普段結束バンドの前では見せない"女”を見せるひとりちゃんが見たいのよ…最低だってわかってても…やめられない…)

喜多「…わかった?今日はついにひとりちゃんデートの最難関の"手繋ぎ”をやって欲しいわ!それでもしそこまで問題なく行けたら…本番までイッちゃって♡」

6: 2025/06/29(日) 04:29:05.590 ID:t/kkxrqbM
彼氏「えっ…」

喜多「どうしたの?」

彼氏「いやー…ひとりちゃんねぇ…多分俺といても楽しくないと思うから手繋ぐとか無理だと思うわ」

喜多「嘘…!なんで?あなたは私が好みのタイプの2枚目イケメンなのに…」

彼氏「…いや、ひとりちゃん顔見てないと思う… この前のデート中とかほとんど下向いてたしボソボソなんか言ったりゴミ箱の中入ったり マトモな会話してないし俺も疲れちゃ…」

7: 2025/06/29(日) 04:29:42.033 ID:t/kkxrqbM
喜多「諦めないで!諦めたら!そこで…!」

彼氏「わ、わかったよ……汗 や、やりゃあいいんでしょ…」

喜多「今日こそひとりちゃんのために青春を見せてあげて!あっ、今回もひとりちゃんが何かリアクションを起こしたら随時私に連絡してね。頼むわよ 本当に」

彼氏(友達のためにここまでするとかこの女なんなんだよ怖いわ…)

喜多「ふふっ!」

彼氏(顔と仕草は可愛いんだけどなあ…)

8: 2025/06/29(日) 04:30:38.553 ID:t/kkxrqbM
後藤家

ピンポーン

彼氏「ひとりちゃーん居ますかー?」

ひとり「は、はははは、い 今出ます」

彼氏(相変わらずテンパってるな)

ピンロン

彼氏「ん?」

喜多郁代からのメッセージ《ついた?》

彼氏「なんでジャストタイミングで連絡くるんだよ…GPSでも仕組まれてんのか…」ウンッテオクッテオクカ…

9: 2025/06/29(日) 04:31:32.611 ID:t/kkxrqbM
ひとり「あ、どうも…本日はよろしくお願いします…お入りください」

彼氏「はは…相変わらずひとりちゃんはよそよそしいなあ 落ち着いて?」

ひとり「は、はい!!今日は期待に応えれるように頑張ります…」

彼氏「…というか…………………………その、どうして顔に落書きしてるの?」

ひとり「なっ…!!頑張ってメイクしたのに……」ガーン

彼氏「あ、ああ!化粧だったかご、ごめんね」アセアセ(落書きにしか見えんかった…)

ひとり「と、とりあえず私の部屋にご案内します…!」

彼氏「う、うん…(ひとりちゃんの部屋多分汚部屋だろうな…)」

10: 2025/06/29(日) 04:32:38.744 ID:t/kkxrqbM
─ひとりの部屋
彼氏「なんだ 部屋全然綺麗じゃん」

ひとり「えっ(もしかして私の部屋汚さそうだなとか思ってた?)」

ひとり「あっ、私飲み物取ってきますね」

彼氏「おうありがとー」 ピンロン

喜多郁代からのメッセージ《ひとりちゃんの部屋にある押し入れは絶対に開けないでね》

彼氏「そんなこと言われたら男は皆開けちゃうだろw」ガラッ

(ありとあらゆる面に貼られた結束バンドのアー写)

彼氏「え」バタンッ

ひとり「あ、すみません…持ってきました」

彼氏「あっ、はい。どうもありがとうございます。」

ひとり(なんか急によそよそしくなった…)

11: 2025/06/29(日) 04:33:20.355 ID:t/kkxrqbM
ひとり「あ、あのっ!お聞きしたいんですけど今日って何するんですか?」

彼氏「…」

ガシッ!(ぼっちの両腕を掴む)

ひとり「ひゃっ!?」

彼氏「彼氏を部屋に連れ込んでやる事なんて1つしかないだろ…?」

12: 2025/06/29(日) 04:34:13.337 ID:t/kkxrqbM
ひとり(えっ…何何何何何?????カツアゲ???)

彼氏(なんかめちゃくちゃ怖がってるからやめてあげるか…多分本当にわかってないな…)

彼氏「も、もーひとりちゃんは気づいてないのか鈍感だなー!ハハ…」

ひとり「すみません!今金欠で!!」

彼氏(彼氏をどんなんだと思ってんだ…)

13: 2025/06/29(日) 04:35:09.451 ID:t/kkxrqbM
彼氏「ひとりちゃんってさあ…自分に自信なさすぎじゃない?そんなに可愛いんだしもっと自信もってもいいと思うけど…」

ひとり「えっ…?」

彼氏「自覚ないかもだけどひとりちゃん顔いいし スタイルもいいし カッコイイバンドもやってるし あとほら優しいじゃん 自分にもっと自信が持てたら周りにどんどん人が集まってくると思うよ」

ひとり「…いや…そんなこと…ないです…私は…優しくなんか…」

彼氏「…?」

14: 2025/06/29(日) 04:35:43.016 ID:3FVg3rSes
ええな

16: 2025/06/29(日) 04:35:59.314 ID:t/kkxrqbM
ひとり「私…今日本当は…バンドの友達とお泊まり会やる予定だったんです…でもっ…その子に嘘ついて…彼氏さんとの予定を…優先して…グズッ…私は…人間失格です…」

彼氏(嘘ついたことに責任感じてるんだな…いや、でも正確に言えばもっと嘘ついてるのはこっちというか…)

彼氏「ご、ごめんね、今日予定があったならそっち優先してくれてよかったのに…」

ひとり「で、でもッ…私も…彼氏さんとの経験を積んで…もっと人とちゃんとコミュニケーションを取れるようになって…ならないと…」

彼氏「…」

17: 2025/06/29(日) 04:36:22.640 ID:t/kkxrqbM
彼氏「ひとりちゃんさ…俺のこと…好きなの?」

ひとり「えっ?」

彼氏「いや、なんか告白したのこっちからだから無理して合わせてるだけなのかなって気がして」

ひとり「い、いえっ、そそそそそそそそそそ、そんなことぉないですよぉ…わ、わ、わ、私は…す、す、す、す、スデス…」

彼氏(やっぱりこれ俺に合わせてくれてるだけだ…正直こんな子を騙し通して彼氏面しろなんてできないよ…喜多ちゃん…)

18: 2025/06/29(日) 04:37:13.477 ID:t/kkxrqbM
彼氏「…」

彼氏「ねえ、ひとりちゃん。」

ひとり「は、はい…」

彼氏「自分に嘘ついてまで周りに合わせなくていいんだよ」

ひとり「えっ…?」

彼氏「本当は俺といるより喜多ちゃんと呼びたかったんでしょ?」

ひとり「…………はい…(あれ、なんで喜多ちゃんって知ってるの…)」

19: 2025/06/29(日) 04:38:00.106 ID:t/kkxrqbM
彼氏「なら無理して俺に合わせるより喜多ちゃん呼びなよ いいよ 俺、帰るから」

ひとり「えっ…いや、でも…そんな…私体調が悪いって嘘ついちゃって…それに…今更こんな時間に誘ってももうこれないんじゃ…」

彼氏「いいんだよ…嘘ついてるのはお互い様だからさ…」

ひとり「?」

20: 2025/06/29(日) 04:38:42.077 ID:t/kkxrqbM
彼氏「それに…もうすぐそこにいると思うから…見てるんだろ?でてきなよ、喜多ちゃん」

…ガラッ

喜多「うぅっ…ひとりちゃん…ごめんなさい…私…あなたに嘘ついてた…私…酷いことを…グスッ…バンドマン失格なのは私の方よ…」

ひとり「えっ?喜多ちゃん?えっ、えっ、えっ、ど、どどどどどうしたんですか…??」アセアセ

喜多「実は…」

21: 2025/06/29(日) 04:39:15.255 ID:t/kkxrqbM
喜多「…というわけなの!あなたに青春を味わって欲しかったから……!でも、完全に余計なお世話だった…ごめんなさい…本当に許されることじゃないわ…私…もう結束バンドにはいけない…こんなことしてこれからひとりちゃんや虹夏先輩、リョウ先輩に顔向けできないわ…」

ひとり「…そ!そんなことないです!!喜多ちゃんが私のことを思ってそこまでしてくれてたなんて…感謝の気持ちしかないです…その、カップルっぽいことなんか全くしてないですけど…とても勉強になったし、私騙されて嫌だったなんて全く思ってません!だから…結束バンドをやめるなんて言わないで…!」

彼氏(ひとりちゃん…)

22: 2025/06/29(日) 04:39:36.654 ID:t/kkxrqbM
喜多「…ひとりちゃん…」

彼氏「じゃあ、俺はそろそろ帰るよ ここにいても邪魔だろうし…」

喜多「待って!ごめんなさい!実は私!まだあるの!2人を騙してたことが!!」

彼氏(えっ?2人って…俺も…?)

23: 2025/06/29(日) 04:40:08.384 ID:t/kkxrqbM
喜多「ひとりちゃんに青春して欲しいっていうのもあったんだけど…本当は…私…ひとりちゃんのことが好きで好きでたまらないの…!そんなひとりちゃんの女の一面を見たくて…男子とくっつけてみたときの反応を見てみたかったの…その…本当にごめんなさい…私の欲求の為だけに2人を巻き込んでしまって…」

彼氏「…えっ…(そうだったの!?)」

ひとり「ぜ、全然いいですッ!!!」

彼氏「えっ!?(良いの!?)」

ひとり「喜多ちゃんにそこまで思ってもらえてたなんて…嬉しい…私も好きです!喜多ちゃんのこと!!!」

喜多「ひとりちゃん…!!」ジーン

彼氏(なんなんだこの展開…)

24: 2025/06/29(日) 04:41:29.910 ID:t/kkxrqbM
彼氏(喜多郁代…思ってたよりも恐ろしい…)

彼氏「喜多ちゃん…」ポンッ

喜多「…?」

彼氏「隠してたことはそれだけ?自分に素直になって、俺に正直に言ってくれて構わない 俺は気にしないから」

喜多「…ごめんなさい!私…やっぱりひとりちゃんのことが大好き!ひとりちゃんといつまでも一緒にいたい…だから…あなたとは…ひとりちゃんと…私とも別れて欲しい…こんなことに巻き込んで…本当に申し訳ないと思ってるわ…けど…そっ、それでもっ…やっぱりひとりちゃんのことが…」

彼氏「…言えたじゃねえか…どうだ?2人とも、自分に素直になったら肩の荷がおりただろ?」

25: 2025/06/29(日) 04:41:38.527 ID:vNHyNvaHI
彼氏を「俺」にするべき

26: 2025/06/29(日) 04:42:45.032 ID:t/kkxrqbM
ひとり「…」喜多「…」

2人が見つめ合う

彼氏「じゃあ、あとは俺の事なんか忘れて楽しめよ ラブラブカップルさん。じゃあな 2人の進展に関われて嬉しかったぜ」

喜多「あっ!待って!まだお詫びの言葉を…」

元 彼氏「いいんだ そんなの じゃあな…喜多ちゃん、ひとりちゃん」

バタンッ

ひとり「彼氏さん…」

27: 2025/06/29(日) 04:43:26.108 ID:t/kkxrqbM
元 彼氏(自分に素直なのはすげえ事だよ…俺なんか未だに見栄張って嘘ついちまったままだぜ…本当は…元から2人がお互いにそういう気持ちだと知っていてもなお近づいたんだからな…悪い…あんな優しい子に嫌われたくないから本当のことなんて言えねえよ…)

29: 2025/06/29(日) 04:44:12.270 ID:t/kkxrqbM
喜多「…ひとりちゃん…」

ひとり「喜多…ちゃん…」

喜多「2人っきりの時は…名前で呼んで?」

ひとり「えっ、でも喜多ちゃん、名前がコンプレックスなんじゃ…」

喜多「いいのよ ひとりちゃんになら…♡」

ひとり「いっ、郁代ちゃん…///」

喜多「ひとりちゃん…///」

喜多「好き…///」

ひとり「私もですっ///」

30: 2025/06/29(日) 04:44:32.179 ID:3FVg3rSes

31: 2025/06/29(日) 04:45:25.289 ID:t/kkxrqbM
​───────。
虹夏「ねえリョウ…」

リョウ「どうしたの」

虹夏「最近ぼっちちゃんと喜多ちゃんの前よりも仲良くなったと思わない?」

リョウ「たしかに……あれは……」

リョウ「ヤッてる…!👉👌」ドンッ! スコスコ

虹夏「なっ、なにを!?///」

リョウ「そりゃあ、何と言っても…アレでしょ」

虹夏「なっ、なに!!なんなの!///」

リョウ「(ぷっ、わかってるくせに可愛い反応しちゃって)教えて欲しいなら5000円払って」

虹夏「もうっ!払うから教えて!!」

32: 2025/06/29(日) 04:46:26.463 ID:t/kkxrqbM
スタ練後�───────。

喜多「ひとりちゃん!待って!一緒に帰りましょ!」

ひとり「は、はい!郁代ちゃん!」

喜多「また今度ひとりちゃんのお家泊まりに行っても…いい?♡」

ひとり「もちろん///」

喜多「ひとりちゃん…♡」

ひとり「郁代ちゃん♡」

33: 2025/06/29(日) 04:46:43.458 ID:t/kkxrqbM
The end───。

36: 2025/06/29(日) 04:52:18.338 ID:lHrXQVixm
彼氏くんかわいそう
ワイだったらそんな思いさせないのにな